
物心つかない頃から
漁師をやってきた
お父っつぁん

3代目が宿を潰すと言われ
夜しかおちおち眠れない
現主人の息子

代替わりをしても
頼りになる20年選手
よしえさん

毎日奮闘中
評判の女将
しばた荘について
都の歌聖、藤原俊成が一夜の宿を探してから幾年。
沖には北前船の航路や徐福伝説に囲まれた小さな港。
古くはともぶと舟の、昭和初期には丹海汽船の寄港地として旅館もございました。
その「泊(とまり)」に住み私で13代目の柴田家当主です。
民宿を正式に始めたのは昭和30年代、祖父と祖母が海水浴のお客様を主として営業を開始しました。宿の改修時にはそれ以前のお膳や、お椀。決して高価なものではないですがお客様用の食器等が屋根裏に大切に保管されており、一部は舟屋の伊根地区「海蔵寺」様に引取っていただいています。
「しばた荘」を支え、ご愛好いただいた先代女将の田舎臭い、そしてあったかいおもてなしを胸に、平成27年リニューアルオープンいたしました。
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都より 藤原俊成様

聞きもならはぬ波の音かな
藤原俊成公百首の歌めしける時、旅の歌とてよませ給うける
(千載515番 他出:久安百首、歌仙落書、長秋詠藻、宝物集、定家八代抄、正風体抄、井蛙抄)
【通釈】浦伝いに旅して来て、磯の苫屋で梶を枕に寝ていると、聞き慣れない波の音がすることよ。
【補記】磯に寄せる激しい波音を聞く旅人の心細さ。源氏物語須磨・明石を始め、貴種流離の物語を想い浮かべつつ鑑賞してこそ哀れ深い歌であろう。
都より 和泉式部様

今宵ばかりの命とおもへば
鹿たちがこんなに鳴いているのも道理です。今夜までの命だと、悟っているのです。地名「六万部」の語源になった故事にて読まれた歌。この歌を聴き藤原安昌が発心し、お寺を立てました。
都より 鴨長明様

海人にはつげよ伊禰の浦風
岩のわかめを刈っている 天橋立の内海も霞むくらいだと 海人には伝えておくれ 伊根を吹く浦の海風よ
与謝野町 白須様

心もここに のどけからまし
松を枕に添寝した藤原俊成の事をしらなかたったら、この木々のもとで、昔を思いこんなにのどかに過ごせなかったかもしれない。
静岡県 松田様(透明水彩)

舟屋以外にもゆっくりと描く旅行ができました。との事です。
宿から一言
昔は同地区に10件以上あった民宿が今や我が宿1件。残念な事です。宿から1分の所にあった外湯の温泉施設も閉鎖。温泉は湧き出てるんですが。。。しかし今の伊根町は舟屋のエリアが宿泊施設頑張っています。近くには大きく立派な旅館も。「変わらないための変わる努力を」心の隅にこれからも宿が長く皆様に愛され、守れるように、笑顔でお迎えいたします。